私は大田に住んでいます。大田とは韓国の中央部に位置する大田広域市の事です。韓国では大田と言えば交通の都市、科学の都市として知られています。
まず科学の都市というのは全国で一番多くの研究施設が集まっているからでしょう。大学や企業、そして政府機関の研究所などが集まっています。地域唯一の産業と言えば「研究」なんじゃないかと思う位です。
交通の都市と呼ばれるのはソウルを離れ国を南北に走る鉄道(高速道路も同じ)が真ん中の大田までは一本線になってますが、大田からは2本に別れそれぞれ東と西に走るからです。つまり全国の何処からでも鉄道を利用してその反対側に訪ねる時はまず大田を通るようになっていると言う事です。
とはいえ正直な話、大田は何の特色もない都市でもあります。ソウルとは200kmしか離れてなくてその影響圏にあり、例えば何かユニークな商品を買おうとする時に大田にある店の態度はまるで「そんな物はソウルで買えば?」とでも言ってるようです。訛りもなし、政治的性向もなし、地形的特徴といっても名前通りにただ平たいというか。
私が東大を離れ韓国に戻ろうと決めてから、生まれて育ったソウルではなく大田で暮らそうと決めたのには様々な理由がありますが、それはこれから少しずつ紹介する事にします。「地域」というキーワードはこのブログにとってはごく重要なテーマの一つでもあります。
大田からソウルまでは鉄道が便利です。すでに紹介したように大田にはソウル行きの路線が二つもあります。鉄道は一本線ですが、大田で二つに分かれるから駅も二つと言う事になります。
今日はソウルの大学で講演があります。どっちでもかまいませんが家の近くにある西大田駅から乗る事にします。駅は余計に大きすぎて空港みたいです。
最近切符のような物はもう使いません。殆どがケータイのアプリで買い、検票とかもなくなりました。
線路はいつ、何処でみても格好良いですね。ソウルまでだとKTXに乗れば50分で行けます。今日はわざわざその2倍以上、2時間もかがるセマウル号に乗る事にしました。最近セマウル号の列車が改造され快適になったという事を聞いたので試してみようと思ったのと、その分列車でゆっくりと講演の準備も出来るんじゃないか?という計算です。
「ソウル行きITX-セマウル号に乗ってみた!」につづきます。
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